17年9月20日 16:23

宗祖日蓮大聖人《今月の御書 平成28年2月度》

  16年2月15日 10:57   閲覧件数 819
『諸法実相抄』 文永一〇年五月十七日 五二歳

今日蓮もかくの如し。

かヽる身となるも妙法蓮華経の五字七字を弘むる故なり。

釈迦仏・多宝仏、未来日本国の一切衆生のためにとヾめをき給ふ処の妙法蓮華経なりと、かくの如く我も聞きし故ぞかし。

現在の大難を思ひつヾくるにもなみだ、未来の成仏を思ひて喜ぶにもなみだせきあへず、鳥と虫とはなけどもなみだをちず、日蓮はなかねどもなみだひまなし。

此のなみだ世間の事には非ず、但偏に法華経の故なり。

若ししからば甘露の涙とも云ひつべし。

涅槃経には父母・兄弟・妻子・眷属にわかれて流すところのなみだは四大海の水よりもをヽしといへども、仏法のためには一滴をもこぼさずと見えたり。

法華経の行者となる事は過去の宿習なり、同じ草木なれども仏とつくらるヽは宿縁なるべし、仏なりとも権仏となるは又宿業なるべし。

此の文には日蓮が大事の法門どもかきて候ぞ。

よくよく見ほどかせ給へ、意得させ給ふべし。

一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ。

あひかまへて、あひかまへて、信心つよく候ふて三仏の守護をかうむらせ給ふべし。

行学の二道をはげみ候べし。

行学たへなば仏法はあるべからず。

我もいたし人をも教化候へ。

行学は信心よりをこるべく候。

力あらば一文一句なりともかたらせ給ふべし。

南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。

恐々謹言。 

 五月十七日   日蓮 花押

最蓮房御返事