17年6月29日 16:29

宗祖日蓮大聖人《立宗763年 元旦 御書》

  15年1月 3日 09:47   閲覧件数 457
『十字御書』 弘安四年一月五日 六〇歳

 正月の一日は日のはじめ、月の始め、とし(年)のはじめ、春の始め。此をもてなす人は月の西より東をさしてみつがごとく、日の東より西へわたりてあき(明)らかなるがごとく、とく(徳)もまさり人にもあい(愛)せられ候なり。(中略)

 蓮はきよ(清)きもの、沼よりいでたり。せんだん(栴檀)はかう(香)ばしき物、大地よりを(生)いたり。さくらはをもしろ(面白)き物、木の中よりさき(咲)いづ。やうきひ(楊貴妃)は見めよきもの、下女のはら(腹)よりむ(生)まれたり。月は山よりいでて山をてらす、わざわいは口より出でて身をやぶる。さいわいは心よりいでて我をかざる。

 今正月の始めに法華経をくやう(供養)しまいらせんとをぼ(思)しめ(召)す御心は、木より花のさき、池より蓮のつぼみ、雪山(せっせん)のせんだんのひらけ、月の始めて出づるなるべし。今日本国の法華経をかたきとして、わざわいを千里の外よりまねき出だせり。此をもってをも(思)うに、今又法華経を信ずる人はさいわいを万里の外よりあつむべし。影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体にかげのそ(添)うがごとくわざわい来たるべし。法華経を信ずる人はせんだんにかを(香)ばしさのそなえたるがごとし。又々申し候べし。

(御書一五五一)