17年10月18日 11:05

宗祖日蓮大聖人《今月の御書 12月度》

  13年12月29日 16:09   閲覧件数 690
『崇峻天皇御書』 建治三年九月十一日 五六歳

 又世間のす(過)ぎえぬやうばし歎ひて人に聞かせ給ふな。

 若しさるならば、賢人にははづ(外)れたる事なり。若しさるならば、妻子があとにとゞまりて、はぢ(恥)を云ふとは思はねども、男のわか(別)れのお(惜)しさに、他人に向かひて我が夫のはぢをみなかた(語)るなり。

 此偏(ひとえ)にかれが失(とが)にはあらず、我がふるまひのあ(悪)しかりつる故なり。人身は受けがたし、爪(つめ)の上の土。人身は持ちがたし、草の上の露。

 百二十まで持ちて名をくた(腐)して死せんよりは、生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ。

 中(なか)務(つかさ)三郎左衛門尉は主の御ためにも、仏法の御ためにも、世間の心ねもよ(吉)かりけりよかりけりと、鎌倉の人々の口にうたはれ給へ。穴(あな)賢(かしこ)穴賢。

 蔵(くら)の財(たから)よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり。此の御文を御覧あらんよりは心の財をつませ給ふべし。

(御書一一七三)